創建の機縁となった織田信長・信忠父子の墓碑をはじめ、歴史的人物や著名人の墓が多く存在することも大雲院の特徴です。


織田信長・信忠父子墓碑

大雲院は正親町天皇の命により、貞安上人が開山した寺院です。境内には織田信長・信忠父子を弔う石塔が立っています。

織田信長・信忠碑

織田信長・信忠碑

聖誉貞安上人墓碑・歴代住職の墓碑

大雲院南谷別院の開山廟に祭られています。歴代の墓碑も別院の開山廟を取り囲むように建てられています。

貞安上人墓碑

貞安上人墓碑

石川五右衛門墓碑

石川五右衛門は豊臣秀吉の時代に京都を荒らしまわる盗賊の統領として捕らえられ処刑されました。処刑の前に市中を引き回され、当時の寺町四条の大雲院の前を通りかかり、貞安上人から引導を渡されます。その時、必ず墓を建て供養すると貞安上人が約束されたと言い伝えられています。

石川五右衛門墓碑

石川五右衛門墓碑

佐土原島津家墓所

日向の国佐土原藩初代藩主島津以久は、京都在住の折に貞安上人に帰依し檀家となりました。以降、毎年米百石を寄進したと伝えられています。1610年に京都で没した後は大雲院に葬られましたが、島津以久亡き後4名の家来が殉職し、4名の墓も島津以久の墓の周りに安置されています。

島津家墓所

島津家墓所

佐土原藩士戊辰戦争戦没招魂塚

佐土原藩士戊辰戦争戦没招魂塚

各界文化人の墓

江戸期から近代にいたるまで、京都の中心に在った大雲院は、多くの文化人が集うサロンの様子だったといいます。各界の文化人が残した遺品も数多く、彼らの墓も多く存在しています。

清田龍川墓

清田龍川墓

伊藤坦菴墓

伊藤坦菴墓

中村一鴎墓

中村一鴎墓