大雲院は東山区祇園町南側にあり、八坂神社や円山公園の南側に広がる境内はさまざまな歴史的価値のある建造物で溢れています。



本堂

1978年に鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、2階建ての本堂を建立し、この地を寺地としました。内部に本尊・阿弥陀如来坐像を寺町四条の旧本堂から移設安置しています。

本堂

本堂

旧眞葛荘

1927年に大倉喜八郎の別荘として建設。純木造ですが、寝室のみは鉄筋コンクリート造です。八角形の応接間が書院造りの中にユニークさを放っています。
 

旧眞葛荘

旧眞葛荘

八角形の応接間

八角形の応接間

総門(東門)

旧大倉別邸は、その後大谷家に所有が移り、大谷家所有の時期に東京で所有していたホテルニューオオタニの敷地(旧伏見宮家の敷地)にあった門を移設されました。

総門(東門)

総門(東門)

南門

1807年に建立されたと伝えられる南門は、大雲院の本来の山門です。1973年の寺院移転に伴い、寺町四条からこの地に移設されました。

南門

南門

鐘楼

1868年に発せられた「神仏分離令」により、1871年に不要となった北野天満宮の鐘楼を移設しました。豊臣秀頼が寄進したものと伝えられる名建築です。鐘は八坂神社から移設されました。

鐘楼

鐘楼

祇園閣

大雲院の本堂の背後には、高い石組に二層の楼を載せ、屋根の銅柱には鶴が翼を広げた高さ四〇メートルの塔が聳え立っています。それはあたかも、この寺院の仏塔かと見紛うばかりです。事実、現在では、下層入口の正面にしつらえた寵の中には阿弥陀如来が安置され、第三層の天井には青銅製の十二支動物薄型彫刻が取付けられ、中心から青銅製の燈籠が吊るされています。さらに、第一層から第二層にかけての壁面には敦煌の壁画が幾つか模写されているなど、仏塔に準ずる建物と言えるかもしれません。

圓山地蔵尊から南門と祇園閣を望む

圓山地蔵尊から南門と祇園閣を望む

祇園閣

祇園閣

南谷別院

1962年に山荘「南渓園」を譲り受け、地名にちなんで南谷別院と名付け、創建されました。寺町四条の大雲院から釈迦堂や開山廟、茶室が順次移され、1976年には瑞祥殿が落成し、寺院の様相が整いました。東山三十六峰を借景にした総面積3,000坪の庭園は、四季折々の表情を楽しませてくれます。

南谷別院

南谷別院

南谷別院開山廟

南谷別院開山廟

南谷別院 庭園

南谷別院 庭園

南谷別院釈迦堂

南谷別院釈迦堂